2026.01.29

連帯保証人とは?保証人との違い・責任の重さ・断り方まで徹底解説

「連帯保証人になってほしい」と頼まれたとき、断りにくさから安易に引き受けてしまう方も少なくありません。

しかし、連帯保証人は保証人の中でも特に重い法的責任を負う立場なので、ご自身が引き受ける場合や第三者に依頼する際には注意が必要です。

本記事では、連帯保証人の定義や通常の保証人との違い、引き受ける際の注意点、断るための伝え方、さらには万が一の備えとして安心の資金調達法まで、分かりやすく解説します。

連帯保証人とは?

初めに、連帯保証人の責任の重さについて解説します。

連帯保証人は借主と同じ責任を負う立場にある

連帯保証人とは、借主が返済できなくなったときに、借主本人と同じ責任を負う立場の人です。債権者は、借主に先立って請求する必要はなく、いきなり連帯保証人に全額の支払いを求めることができます。

そのため、連帯保証人は名目上の保証にとどまらず、実際には借主とほとんど変わらない立場に置かれます。借主が支払い不能に陥れば、連帯保証人自身の預貯金や不動産などの財産から返済を求められる可能性も考えられます。

頼まれたからといって安易に引き受けてしまうと、後になって大きな負担を背負うことになりかねません。連帯保証人になる前には、責任の重さや将来のリスクを十分に理解し、冷静に判断することが必要です。

債権者は連帯保証人に対して債務者と同様に請求できる

債権者は、連帯保証人に対して債務者本人と同じように請求することができます。

通常の保証人であれば、「まず本人に請求してほしい(催告の抗弁権)」「本人の財産から回収してほしい(検索の抗弁権)」「自分の負担は一部にしてほしい(分別の利益)」といった主張が認められますが、連帯保証人にはそのような権利はありません。

そのため、債権者は返済が滞った時点で、債務者を経由せず直接、連帯保証人に全額の支払いを求めることが可能です。さらに、ほかに連帯保証人や保証人がいる場合でも、負担を分けるよう求めることはできず、請求された連帯保証人は債務全額を支払う義務を負います。

このように連帯保証人は保証人の中でも特に責任が重く、返済範囲が広い立場である点に留意しておきましょう。

通常の保証人との違いとは?

通常の保証人と連帯保証人の大きな違いは責任の重さです。

連帯保証人は借主と同じ立場で返済義務を負いますが、通常の保証人には一定の保護があり、請求の順序や負担に違いがあります。

ここでは、通常の保証人との違いについて解説しましょう。

保証人と連帯保証人の法律上の違い

債務者が金銭を返済しない場合に、債務者に代わって、借金を返済することを約束した人が保証人です。保証人には、催告の抗弁権や検索の抗弁権、分別の利益が与えられます。

保証人と連帯保証人の法律上の違いをまとめた表は以下のとおりです。

【保証人と連帯保証人の違い】

連帯保証人 保証人
立場・負う責任 主債務者と同一の立場で責任を負う 保証債務に限って責任を負う
返済しなければならない金額 借入金の全額について支払い義務がある 保証人が複数いれば人数に応じて分担した金額が原則
裁判所による強制執行の順序 主債務者と同様に扱われる まず主債務者への強制執行が行われた後でなければ執行対象にならない

連帯保証人は主債務者と同じ立場で責任を負い、借入金の全額について支払い義務があります。債権者や裁判所からは主債務者と同様に扱われ、先に本人へ請求や強制執行を行うよう主張することはできません。

一方、保証人は保証義務に限って責任を負い、複数いる場合は原則として負担額を分け合い、主債務者への執行後に責任が及びます。

実質的な「債務者」となる連帯保証人の立場

抗弁権(催告・検索)のない連帯保証人は、実質的に主債務者と同じ責任を負うといえます。債権者の立場から見ると、主債務者と連帯保証人のどちらであっても、支払能力のある相手を選んで訴訟や強制執行を行えば足り、法的に請求を拒まれる心配がないからです。

連帯保証人は、名目上は「保証」の立場であっても、実務上は借主本人とほぼ同一視されます。返済が滞れば、本人への請求や財産調査を待たずに、連帯保証人の預貯金や不動産が差し押さえの対象となる可能性もあります。

さらに、ほかに保証人がいても負担軽減は認められず、債務全額を求められる点も大きな特徴です。連帯保証人は、実質的な債務者としてのリスクを十分に理解する必要があります。

連帯保証人を引き受ける前に知っておきたい注意点

連帯保証人は、名義上は保証人でも実際には重い責任を負う立場です。

ここでは、連帯保証人を引き受ける前に知っておきたい注意点について解説します。

契約内容を必ず確認する

連帯保証人を引き受ける前に、何より大切なのが契約内容をきちんと確認することです。

連帯保証は通常の保証人よりも責任が重く、場合によっては借主本人と同じように返済を求められます。内容をよく理解しないまま署名や押印をしてしまうと、後から大きな負担を背負うことになりかねません。

契約書には、「どの債務を保証するのか」「金額はいくらまでなのか」「保証がいつまで続くのか」「遅延損害金が発生するのか」など、重要な事項が細かく記載されています。

ご自身が負うリスクの範囲を正確に理解した上で、連帯保証人になるかどうかを慎重に判断しましょう。

家族や専門家へも相談する

連帯保証人になるという決断は、ご自身一人だけの問題ではありません。

万が一の事態が起きれば、自身の預貯金やマイホームなどの資産が差し押さえられ、家族の生活基盤そのものが崩れてしまうおそれがあります。「迷惑はかけないから」という言葉を鵜呑みにして、家族に内緒で引き受けることだけは絶対に避けるべきです。

また、保証契約は非常に複雑で重い法的責任を伴います。契約書の中にどれほど不利な条項が隠されているか、将来的にどれほどのリスクが膨らむかは、一般の方にはなかなか判断しにくいものです。

署名する前には弁護士や司法書士といった専門家に相談し、客観的なリスク診断を受けることをおすすめします。大切な家族と十分に話し合い、専門家の助言を仰いだ上で、その責任を背負う覚悟があるのかを慎重に見極めなくてはなりません。

連帯保証人を断るには?トラブルを避けるコツ

連帯保証人の依頼を断るときは、相手との関係に配慮しつつ、はっきりと意思を伝えることが大切です。

ここでは、連帯保証人を断る際にトラブルを避けるコツについてご紹介します。

断るときの具体的な言い方例

連帯保証人の依頼を断る際は、相手との関係に配慮しつつ、理由を簡潔に伝えることが大切です。責任の重さや家族の意向を理由にすれば、相手にも理解してもらいやすくなります。

例えば、以下のような言い方が例として挙げられます。

「責任の重さを考えると、万一の事態にきちんと対応できる自信がありません。申し訳ありませんが、連帯保証人はお引き受けできません。」

「ごめんなさい。連帯保証人になることは家族から強く止められており、お引き受けできません。」

あいまいな返事をせず、早めに明確な意思を示すことが、結果的にトラブルを防ぐことにつながります。

相手を傷つけずに拒否する方法

連帯保証人の依頼を断るときは、相手の事情に踏み込みすぎず、ご自身の立場や状況を理由にするのが無難です。

「責任が重く、引き受けられる状況ではない」

「家族や生活への影響を考えると難しい」

などのような伝え方であれば、相手を責める印象を与えずに済みます。

また、断る際には誠実な態度と気遣いが欠かせません。

申し訳ないという気持ちを添えて落ち着いて伝えることで、関係がこじれるのを防ぎやすくなります。

返事を濁したり先延ばしにしたりすると、かえって期待を持たせてしまうことも少なくありません。早めに、丁寧かつはっきり断ることが、結果的に双方にとって最善の対応といえるでしょう。

万が一、急に高額な資金が必要になったら?

急に高額な資金が必要になったとき、どう対応するかは大きな課題です。

そんな場面に備えて、あらかじめ利用できる資金調達の方法を知っておくことが安心につながります。

ここでは、資金調達の選択肢の一つとして、不動産担保ローンについて解説します。

担保がある場合は不動産担保ローンを活用

急な出費やまとまった資金が必要になった場合、所有している不動産があると利用できる可能性があるのが不動産担保ローンです。

不動産担保ローンは土地や建物などを担保にすることで、比較的高額な資金を長期間借りられるのが特徴です。無担保ローンに比べて金利が低く、返済期間を長く設定できるため、毎月の返済負担を抑えやすい点もメリットといえます。

担保として利用できる不動産には、土地や戸建住宅、マンション、ビル、アパートなどがあり、取り扱いの可否や評価基準は金融機関やローン会社によって異なります。

資金調達の選択肢として利用する際は、条件やリスクを理解した上で検討するようにしましょう。

保証人不要の安心な資金調達法「岡村商事のオカリイレ」

岡村商事が提供する「オカリイレ」は、保証人不要で利用できる不動産担保ローンです。

自宅や不動産を活用しながら資金調達ができ、審査から融資までスムーズなのが特徴です。ここでは、「オカリイレ」のサービスについてご紹介しましょう。

オカリイレとは?

「オカリイレ」は、岡村商事が運営する不動産担保ローンに関する専用サイトです。所有する土地や建物を担保に資金を調達できるサービスです。創業から60年以上の実績を持つ岡村商事が、多くの融資経験を生かして柔軟な審査や提案を行っています。

融資の上限金利は年9.5%と比較的低く設定されており、銀行の審査が通りにくいケースでも相談できる選択肢として利用できます。担保評価や審査条件は相談先によって異なりますが、自宅や所有不動産を活用した資金調達の手段として検討しやすいローン商品です。

連帯保証人不要の仕組みとメリット

「オカリイレ」は、原則として連帯保証人が不要な不動産担保ローンです。

担保として土地や建物があれば申し込みでき、家族や知人に保証人を頼む必要がありません。

問い合わせから融資実行まで、一度も来店せずに完結できる点も大きなメリットです。

金利は年2.95~9.5%と低めに設定されており、通常の無担保ローンよりも負担を抑えた資金調達が可能です。不動産を活用した柔軟な借り入れ手段として、連帯保証人なしで利用できる安心感が魅力となっています。

申し込みから融資までの流れ

「オカリイレ」で資金を借りる際の基本的な手順は以下のとおりです。

 

  1. ご相談・お申し込み
  2. 仮審査(最短即日)
  3. 本審査
  4. 審査結果のご報告
  5. ご契約・ご融資実行

 

まず、専用フォーム等からのお申し込みを行います。

申込内容をもとに仮審査が実施され、最短で即日に仮審査の結果が出る場合もあります。その後、担保不動産の現地調査やご提出いただいた書類に基づいて本審査を行い、本審査結果が通知されます。

契約内容および条件に問題がなければ契約手続きを進め、契約完了後にご融資が実行される流れとなります。

お申し込みからご融資までは比較的スムーズに進むよう設計されており、必要書類や手続きの案内も丁寧に行われるため、初めての方でも安心して進められます。

まとめ|連帯保証人は冷静な判断と情報収集が大切

連帯保証人は名目こそ「保証人」ですが、実際には借主本人と、ほぼ同等の重い責任を負うことになります。もしご自身の返済が滞ってしまった場合には、保証人となった方の生活や大切な財産にまで影響が及ぶ可能性があります。

そのため、ご自身が引き受ける場合はもちろんのこと、誰かに依頼する場合でも「名前を貸すだけだから」といった軽い説明でお願いすることは避けるべきでしょう。

相手が負うことになるリスクについては包み隠さず正直に伝え、十分に考える時間や、ご家族と話し合う機会を持ってもらうことが重要です。

もし、相手に少しでも負担や不安を感じさせてしまう可能性があるのであれば、無理に連帯保証人をお願いするのではなく、保証人を必要としない不動産担保ローンなど、別の資金調達方法を検討するのも一つの選択肢です。

自分自身の責任の範囲内で完結できる資金調達方法を選ぶことが、結果として周囲との信頼関係を守ることにもつながるでしょう。