2026.02.18

税金を払うためのローンとは?分割納付との違いと失敗しない判断ポイントを解説

税金の支払いは原則として期限内の一括納付が求められますが、所得の変動や想定外の課税により、納付資金の確保が難しくなることもあります。

そのような場合の選択肢として挙げられるのが、税務署に相談して利用できる「分割納付(猶予制度)」と、金融機関の「ローン」です。

しかし、それぞれ仕組みやメリット・注意点は大きく異なり、十分に理解しないまま選ぶと、かえって負担が増えてしまう可能性もあります。

本記事では、税金を払うためのローンの基本的な考え方を整理し、分割納付との違いや利用を判断するときに押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。

無理のない選択をするためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

税金の支払いで資金不足に陥る主な原因 

税金の支払いで資金が不足する背景には、税額の想定違いや支払い時期と収入のズレなど、いくつかの要因があります。

初めに、税金の支払いで資金不足に陥る主な原因について解説します。 

税額が想定より大きくなるケース

税金の支払いで資金繰りが行き詰まる要因の一つが、税額が想定より大きくなるケースです。

昇給や副業で収入が多くなった際、増えた分をそのまま支出や投資に回してしまうと、後から通知される所得税や住民税の金額に驚くことがあります。

また、不動産の売却や相続といった臨時収入には特に注意が必要です。多額の納税義務が発生することを十分に認識していなかったため、納付期限が近づいてから資金が足りないと気付くケースも少なくありません。

さらに、申告漏れなどによって追徴課税が発生すると、納税負担は一気に重くなります。

こうした事態を避けるためには、目先の入金額だけにとらわれず、あらかじめ納税分を差し引いた上で実際に使える手元資金を把握しておくことが重要です。

支払いタイミングと資金繰りのズレ

資金不足の原因として多いのが、収入と税金の支払いタイミングのズレです。

個人事業主の場合、会社員のように毎月税金が天引きされるわけではなく、確定申告後に所得税や消費税をまとめて納める必要があります。

税額が一定以上になると予定納税制度がありますが、それでも一度に大きな金額を支払うケースが多く、「納税後に手元資金がほとんど残らない」「そもそも払えない」という声も少なくありません。こうした事態を防ぐためには、日頃から手元資金のすべてを使わず、毎月少しずつ納税資金を積立てておくことが有効です。収入と支出のバランスを意識した計画的な資金管理が必要となります。

分割納付(猶予制度)とローン利用の違い 

納税が難しい場合の対応策としては、税務署・自治体への相談(猶予制度の利用)と、金融機関のローン利用が挙げられます。ここでは、猶予制度を利用した分割納付とローン利用の違いについて解説します。 

税務署・自治体への相談(猶予制度)

どうしても納税が厳しくなったときは、税務署や自治体の窓口に早めに相談することが重要です。状況に応じて「納税の猶予」や「換価の猶予」といった制度があり、認められれば原則1年以内の分割納付が可能になるほか、一定の滞納処分(差し押さえ等)が猶予される場合があります。

最大の利点は、民間のローンとは違って新たな借入をせずに支払い計画を組めること、そして信用情報に直結しにくい点です。さらに、要件を満たすことで延滞税も大幅に抑えられる可能性がある点です。もちろん、申請には事情の説明や資産・収支状況の確認が必要で、誰でも簡単に認められるわけではありません。また、延滞税もゼロになるとは限りません。それでも、黙って滞納するよりはるかに現実的で、負担を抑えやすい解決策になります。

資金繰りが苦しいときほど連絡を後回しにしがちですが、早めに相談することが結果的にご自身を守ることにつながります。

金融機関のローン利用

納税の時期に資金が足りないときは、銀行などのローンを利用して税金をいったん一括で納める方法もあります。期限内に納付できれば、延滞税や督促、差押えのリスクを避けやすいことがメリットです。納税を優先することで滞納状態を回避でき、資金繰りを安定させやすくなります。

一方で、ローンには利息がかかり、審査や担保が必要になるケースもあります。

返済が遅れれば信用情報に影響するリスクもあるため、無理のない返済計画を立てられることが前提です。

猶予制度と比べて、どちらが現実的かは、資金状況や今後の収入見込みによって異なります。メリット・デメリットを整理したうえで、ご自身に合った方法を選ぶようにしましょう。

税金支払いに利用できるローンの種類 

税金の支払いが一時的に難しい場合、状況に応じて利用できるローンはいくつかあります。

ここでは、税金の支払いに利用できるローンの種類について解説します。 

銀行の納税ローン

銀行の納税ローンは、税金の支払い資金が不足した場合に検討される代表的な選択肢の一つです。

主なメリット・デメリットはこちらです。

メリット デメリット
・金利が比較的低い
・納税専用のため計画的に使いやすい
・使途が納税に限定される
・審査に時間がかかり条件次第では利用できない
・担保や保証人が必要な場合がある

使途が納税に限定されるケースが多く、目的が明確な分、金利は比較的低めに設定される傾向があります。

一方、審査は慎重に行われ、年収や勤続年数、ほかの借入状況など収入の安定性や信用情報が重視されるのが特徴です。

申込から融資実行までに時間がかかる場合があるため、納付期限が迫っている場合には注意しましょう。利用を検討する際は、審査期間も含めて早めに準備しておくことが必要です。

カードローン・フリーローン

カードローンやフリーローンは、税金の支払いにも利用できる柔軟性の高いローンです。

使途が自由なため、納税専用ローンの審査に間に合わない場合や、急な資金不足への対応策として選ばれることがあります。

カードローン・フリーローンの主なメリット・デメリットは下表のとおりです。

 

メリット デメリット
カードローン ・利用限度額内で何度も借入できる
・申込から審査結果までが比較的スピーディー
フリーローンより金利が高めに設定される傾向
フリーローン ・返済管理がしやすい
・カードローンより金利が低い傾向
1回の契約につき1度しか借入ができない

 

カードローンは限度額内であれば何度でも借入でき、審査結果も比較的早く出やすい点がメリットです。申込から審査結果までが比較的スピーディーに進められます。

一方、フリーローンは契約時に必要額をまとめて借りる形式で返済計画が立てやすく、金利もカードローンより低めに設定される傾向があります。ただ、1回の契約につき原則1度しか借入ができません。

スピード重視か、金利・返済管理のしやすさを重視するかで、適した選択肢は異なります。

不動産担保ローン

不動産担保ローンは、土地や建物を担保にして資金を借入する方法で、相続税や法人税など高額な税金の支払いに向いています。

不動産担保ローンの主なメリット・デメリットはこちらです。

メリット デメリット
・多額の納税(相続税・法人税など)に対応しやすい
・長期返済が可能で月々の負担を抑えられる
・銀行の場合は審査や手続きに時間がかかるケースがある
・返済不能時に担保不動産を失うリスクがある

 

担保がある分、借入額を大きく確保しやすく、返済期間も長めに設定できるのが特徴です。そのため、月々の返済負担を抑えながら計画的に納税資金を用意できます。

一方、審査には不動産の評価や権利関係の確認が必要となり、銀行などの場合は手続きに時間がかかる点に注意が必要です。返済が滞った場合には担保不動産を失うリスクも伴います。

高額な納税に備える有力な選択肢ですが、メリットとリスクを十分理解した上で利用を検討するようにしましょう。

税金の支払いでローンを利用する際のメリット・注意点 

税金の支払いにローンを活用する際は、資金繰りを安定させられる点はメリットですが、注意点も存在します。

ここでは、税金の支払いでローンを利用する際のメリット・注意点について解説します。 

メリット

税金の支払いでローンを利用するメリットは、とりあえず納められるという点だけではありません。状況によっては、負担やリスクを抑えながら資金繰りを整えられるのも大きなメリットです。

主なメリットはこちらです。

 

・延滞税より低金利で負担を抑えられる可能性がある

・滞納を防ぎ、信用情報や融資審査への影響を抑えられる

・事業資金を温存でき、機会損失を防げる

 

納付が遅れると、延滞税が年率最大14.6%程度かかる場合がありますが、ローンを利用したほうが結果的に支払総額を抑えられるケースも見受けられます。

期限内に納税できれば滞納扱いにならず、融資審査への影響を抑えられるため、安心でしょう。

特に事業をしている場合、税金の支払いで手元資金を減らさずに済めば、仕入れや設備投資などに資金を回す余裕が生まれます。資金繰りを安定させ、チャンスを逃さないための手段として、ローンは現実的な選択肢の一つです。

注意点

税金の支払いでローンを利用する場合、資金繰りの助けになる一方で、慎重に考えるべき注意点もあります。

主な注意点は以下のとおりです。

 

・金利・返済期間を踏まえた返済シミュレーションを行う

・毎月の返済額だけでなく、総返済額を把握する

 

まず重要なのは、金利や返済期間を十分に確認し、無理のない返済計画を立てることです。金利や返済期間を把握していないと総返済額が想定以上に膨らむこともあるため、事前のシミュレーションは欠かせません。

ローン借入の判断時に押さえておきたい5つのポイント 

税金の支払いでローンを検討する際は金利や返済条件だけでなく、判断時に押さえるべきポイントがあります。

ここでは、ローン借入の判断時に押さえておきたい5つのポイントについてご紹介します。 

延滞税とローン利息の比較

ローン利用を検討する際の判断基準は、延滞税とローン利息、どちらが実質的な負担を抑えられるかです。

税金の納付が遅れた場合には延滞税が課されます。延滞税率は一定期間を過ぎると高くなり、最大で年14.6%にも達することもあります。これに対し、金融機関のローン金利がそれ以下であれば、借入をしてでも期限内に納付したほうが、結果として負担を抑えられる可能性があります。

ただし、注意したいのは表面上の金利だけで決めてはいけないという点です。

返済期間が長引けば低金利のローンであっても、支払う利息の総額が延滞税を上回る可能性があります。

そのため、短期間で返済できる見込みがあるかといった返済スケジュールを踏まえた総支払額を具体的に算出することが必要です。事前にシミュレーションを行うことで、より合理的な判断がしやすくなります。なお、延滞税は日割りで計算されるため、早期に納付すれば負担は一定程度抑えられます。

融資実行までのスピード

税金の支払いでローンを考えるときは、融資が実行されるまでにどれくらい時間がかかるか確認することも必要です。納付期限が近い場合、審査や手続きに時間を要するローンでは、支払いに間に合わない可能性があります。

銀行融資は金利が低めな反面、審査が慎重に進められることが多く、申込から実際に資金を受け取るまで数週間かかるケースも珍しくありません。

一方、カードローンやノンバンク系のローンは、比較的スピーディーに結果が出やすく、急な納税資金の確保に向いています。

ご自身の納付期限を把握した上で、融資までのスケジュールが現実的かどうかを冷静に見極めることがポイントです。

借入可能額

ローンを検討する際に問題となるのは、借入可能額が必要な納税額に届かなかったというケースです。納税額に対して借りられる額が不足すると、納付できないリスクがあります。

融資の上限額は今の年収や仕事の状況、他での借入、これまでの支払い履歴(信用情報)などをもとに、銀行側が厳しく審査します。

まずは、今のご自身ならいくらまでスムーズに借りられるのかを早めに把握しておきましょう。

納税額をしっかりカバーできるかを確認し、返済する際も生活や仕事に支障が出ないよう、余裕を持ったプランを立てることが重要です。

担保の有無

納税資金の調達で担保が必要かどうかは大きな判断材料になります。

無担保ローンは手続きが比較的簡単で、納付期限が迫る急ぎの場面でもスピーディーに対応しやすいことが魅力ですが、その分金利は高めになる傾向です。

一方、不動産などを担保にしたローンは低金利で多額の借入ができるため、相続税などの高額な支払いには向いていますが資産を失うリスクもあります。

速さを優先するか、金利負担の軽さを優先するのか、必要額と納付スケジュールを照らし合わせて、今の状況に合う方法を冷静に選ぶようにしましょう。

返済期間の設定

ローンを組む際に気をつけたいのが返済期間の設定です。

期間を短くすれば利息の合計は少なくて済みますが、その分、毎月の返済額が高めになることがあります。逆に、期間を長くすれば月々の支払いは楽になりますが、トータルで払う利息が増えてしまうのが悩ましいところです。

大切なのは、今の収支で毎月いくらまでなら確実に返せるかを冷静に見極めることです。

無理な返済計画を立てて生活費や事業資金を圧迫しては意味がありません。

この先の収入予定やほかの出費との兼ね合いも考えながら、ちょうどいいバランスを見つけていきましょう。

不動産担保ローン「オカリイレ」で納税資金の不安を解消する方法 

高額な納税資金に不安を感じたときには、不動産担保ローンという選択肢もあります。

ここでは、不動産担保ローン「オカリイレ」が持つ強みについて解説します。

低金利・長期返済で納税資金を負担なく確保できる

高額な相続税や法人税の支払いなどに頭を悩ませている方には、不動産の価値を最大限に生かせる「オカリイレ」が強い味方になります。

最大の魅力は、年率2.95~9.5%という低金利でまとまった資金を調達できる点です。

返済期間も最大25年までと幅広く設定できるため、月々の支払額を無理のない範囲に抑え、生活や事業への影響を最小限に留めることができます。

スピード審査と来店不要の手続きで急な納税ニーズにも対応

納税期限が目前に迫り、一刻も早く資金を確保したいときにも「オカリイレ」が役立ちます。

一般的な銀行融資では審査に数週間かかることもありますが、「オカリイレ」なら最短即日の仮審査回答が可能です。

ご契約まではオンラインでスムーズに進められます。契約は対面での手続きとなりますが、高知県内は当社、県外はお近くの司法書士事務所で行うため、遠方のお客様でもご利用いただきやすい仕組みです。

柔軟な審査と実績で銀行審査が難しいケースも相談できる

銀行の審査に通らなかった方でも諦める前に、創業60年以上の歴史を持つ岡村商事がご提供するサービス「オカリイレ」に相談してみる価値があります。

最大の強みは、長年の実績に裏打ちされた独自の審査基準です。

収入や年齢、あるいは他社での借入状況などを理由に銀行から融資を断られた方でも、不動産そのものの価値(担保力)を重視して柔軟に対応します。

法人・個人を問わず高額な納税という切実な悩みに対し、一律の基準ではなく一人ひとりの事情に寄り添った解決策を提案できることも特長です。

資金繰りのパートナーとして、適切な納税を力強くサポートします。

まとめ:無理のない資金計画と専門家への相談 

税金の支払いに不安を感じたときは決して一人で抱え込まず、まずは現状を整理(いつまでにどれくらい足りないのか)することが大切です。早い段階で状況を把握できれば、選べる手段も増え、滞納という最悪の結果を避けやすくなります。

その上でご自身に合った資金調達方法を検討し、必要に応じて専門家や金融機関に相談することが解決への近道です。

不動産を所有している場合は、不動産担保ローンという選択肢を選んでもよいでしょう。

「オカリイレ」はスピード感のある審査や来店不要の手続きが特長で、納税資金の確保にも対応しやすいサービスです。

納税資金の調達でお困りの方は、ぜひお気軽に当社までお問い合わせください。

スタッフが親身に相談に乗らせていただきます。